第53回グリーンファームサロンコンサート
佐藤 泰平 リードオルガン・コンサート 〜宮沢賢治の音楽を中心に〜


「みなさん、まずグループにわかれて輪になって座って ください。そしてグループのみなさんがお互いにどな たかわかるように声をだしてご自分の名前をおっしゃ ってください。」
今回のコンサートはこんなふうに始まった。
いつものコンサートで聴くだけだと思っていたかたはとまどいを隠せない。何が始まるのかしら?といつもと違うコンサートにわくわくしている方。
「今日は、みなさんに朗読劇に参加していただきます。
今から役割を決めますからね」
どよめく会場。
宮沢賢治の音楽やオルガンの話、蓄音機から流れてくる賢治の音楽と詩「告別」のここちよい調和に耳を傾け、そして会場の聴衆との朗読劇、オルガンを囲むように賢治作詞のポラーノの広場の歌をみんなで合唱。
佐藤先生は、オルガンや宮沢賢治の話をするとき、とても楽しそうだ。「こんな楽しいことがあったんですよ、楽しいでしょう。」
今回のコンサートに使用したオルガンはいずれも100年前に製造されたものだ。佐藤先生は学校や教会などに眠っている古いオルガンの調査や修復に力を注がれている。そして修復の際に活躍しているのが、山口オルガン工房の山口典次さんだ。100年前のオルガンを修復、調律している。今回のコンサートでも始まる前にオルガンの音の響き具合の確認作業に余念がなかった。
コンサート終了後、外の芝生の上にオルガンを持ち出して沈みゆく夕日をながめながら楽しそうにオルガンを弾く姿が印象的だった。